●出願相談で思うこと●
今年も国公立大学の出願決定の時期を終えた。。
ゼミ受講者で相談を受けたのは、100人を超えたと思う。
こんな仕事をン十年もしていると、合否が見える。
合格した生徒は、いいけれど、
不合格になった生徒が出ると辛い。
浪人したりすると、私も半年ぐらいは苦しむ。
もっと、あの時強く薦めれば良かったのでは・・・とか後悔する。
色んな失敗を重ねて今日まで来た。
息子が前・後期とも東大を受験して、浪人という経験をしてからは、
浪人の辛さや、気持ちの変化、そして親の苦しみと心配がわかってからは、
さらに判断が慎重になった。
志望大学を目指して、3年間頑張ってきた生徒を前に、
『ここの大学は厳しい。無理。』と言わねばならないときは辛い。
浪人しても志望大学を受験したい生徒の気持ちは痛いほどわかる。
親御さんは、自分の子供の実力と国公立大学受験・医学部受験の厳しさを知らない。
世間の評判でしか大学を判断しない人もいる。
子供を遠くの大学へは行かせたくない人もいる。
高校は、国立大学の合格率を上げたいだけ?と思うような大学を薦めていたりする。
生徒の未来を本当に考えてるの!!
私が無理と言っても、『・・・先生は大丈夫と言ってくれた』とか生徒が言ってくる。
『受かるでしょう』と言っていれば、楽である。
生徒も喜ぶ。
でも・・あなたは責任が取れるのですか!
生徒の実力とセンターの得点と大学の学部・学科がわかって言っているのですか!
と怒りがこみ上げる。
合格すれば、『受かる』と言った先生に感謝し、
不合格になれば、私のところに相談に来る。
損な役回りだ。。。
今年も浪人して予備校に通いながら、時々相談してくる浪人生が何人かいた。
合格するまではずっと心配が続く。
このストレスは、毎年のことである。何回経験してもちっとも軽くならない。。。
今は『この大学しか行きたくない!』と頑なに思っていても
2月になり・・3月になり・・友達が、次々と大学が決まり、自習室からいなくなり、
自分の浪人が確実になると
『やっぱり確実な大学を受験しておけばよかった』と思うかもしれない。
人の心は変わる・・・
ー後悔しない出願ができていますかー