はしか流行の休学のおかげで、帰省したK君に会うことができた。
K君は3年前の卒業生で、慶応大学の工学部へ行っている。
帰省の度に会いに来てくれる。
ちょっと痩せたかなー。
でも大人っぽくなったなー。
「すばらしい先生に出会ったんです。すごい研究をしている人ほど、実に謙虚です。」
と熱く語るK君。
「真に自然科学を探求する人は、謙虚だよねー」と月並みな返答をした私。
K君は、卓越した頭脳の持ち主だが、不器用な人である。
人の真似や鵜呑みができない。
興味のあることには、寝食を忘れて没頭してしまう。
純粋で、人にも自分にも嘘がつけない誠実な人である。
研究者をそんなものさしで見るようになったんだね。
「君も将来、その先生のような人に、きっとなると思うよ」と言えば良かった。。。